シャンプーの泡立ちを決めているのは、洗浄成分の種類、髪と頭皮に残っている汚れの量、お湯の温度、使う量の4つです。
ただし、泡がよく立つことと、汚れがよく落ちることは同じではありません。
泡の仕事は、指と頭皮のあいだでクッションになることと、洗浄成分を頭全体へ同じ濃さで届けることです。
ここを取り違えると、泡が立たない日にシャンプーを足したり、必要のない二度洗いを習慣にしたりします。
泡立ちが変わる理由を知っておけば、その日にどこを直せばいいかが分かります。
泡には役割が2つある
ひとつは、摩擦を減らすことです。
泡がないまま洗うと、指の腹が頭皮や髪に直接あたります。
濡れた髪はからまりやすく、そのまま指を通せば引っかかります。
泡があいだに入ると、指は泡の上をすべるように動き、頭皮にかかる力が弱まります。
もうひとつは、洗浄成分を頭全体へ行き渡らせることです。
シャンプーを泡立てずに頭へ直接つけると、つけた場所に洗浄成分が集中し、そこから離れた後頭部や襟足には届きません。手のひらで泡にしておくと、全体へ同じ濃さで広がり、洗えている場所と洗えていない場所の差が小さくなります。
THE SHAMPOO(公式サイト)は、この泡の性質から逆算してジェル状にしています。
泡立てると、重く粘りのある泡になります。
保湿剤のジグリセリンが厚い泡膜をつくり、粘りと弾力を出します。泡の量ではなく、泡の質を設計しています。
泡立ちが変わる4つの理由
- 洗浄成分の種類:シャンプーの洗浄成分は1種類ではなく、複数を組み合わせて洗浄力と泡立ち、使用後の質感のバランスを取っています。組み合わせが違えば、同じように泡立てても、立ち上がりの速さやきめの細かさ、へたりにくさが変わります。もこもこと大きく立つ処方もあれば、量は控えめでも粘りが強い処方もあります。
- 髪と頭皮に残っている汚れの量:皮脂や整髪料が多く残っていると、洗浄成分はまずその汚れになじむために使われ、泡になる分が減ります。一度目で泡が立たず、流してから二度目で立つのは、一度目で汚れが落ちたからです。泡が立たないときは、汚れが多く残っていると考えていいです。
- お湯の温度:冷たい水では泡が立ちません。38〜40℃のぬるま湯で洗います。熱いお湯は必要なうるおいまで流すので、体感で「少しぬるい」と感じるくらいがちょうどよい温度です。
- 使う量:少なすぎれば泡は立ちません。THE SHAMPOOの使用量の目安は、ショート約4g、ミディアム約6g、ロング約7gです。
この4つとは別に、水の硬度も影響します。
日本の水道水の多くは軟水ですが、地域や海外の水ではミネラル分が多く、洗浄成分が泡になりにくくなります。
旅行先で同じシャンプーの泡立ちが違うのは、水質が理由のことがあります。
泡立ちが弱いと感じた日に見る順番
原因は重なることが多いので、上から順に見ていきます。
- 予洗いをしたか:シャンプーの前に、ぬるま湯で頭皮と髪全体を1分すすぎます。ここでホコリと汗、浮きやすい皮脂が落ち、洗浄成分が泡になる余地ができます。
- 整髪料がついていないか:ワックスやジェルをつけた日は、油分が泡立ちを妨げます。予洗いを長めに取り、それでも泡が立たなければ、一度軽く洗って流し、あらためて洗います。整髪料の落とし方はヘアワックスはシャンプー1回で落ちる?水性と油性の違いと正しい洗い方で詳しく扱っています。
- 手のひらで泡立てたか:シャンプーを頭に直接のせて広げようとすると、泡になる前に髪に散ります。手のひらで少量のお湯を足しながら空気を含ませ、泡にしてから頭皮へつけます。
- 髪が十分に濡れているか:表面だけ濡れていて内側が濡れていないと、泡が広がりません。髪が多い方や長さがある方は、生え際と後頭部にシャワーを当てる時間を長めに取ります。
- 量が目安どおりか:ここまで見て、まだ泡が足りなければ量を足します。
洗っている途中で泡がへたってきたときは、シャンプーを足すより、手に少しお湯を取って泡を立て直すほうが早いです。
泡は水分と空気の量で変わります。
泡立てネットはシャンプーにも使えますか
シャンプーには使えません。
THE BUBBLE NETは洗顔料のための泡立てネットで、シャンプーは手のひらで泡立てて頭皮につけます。
洗顔の泡は、顔にのせてそのまま使います。シャンプーの泡は、髪のあいだを通して頭皮まで届かせて使います。
二度洗いは必要ですか
毎日は要りません。必要な日だけです。
整髪料をつけた日、汗をかいた日、一度目で泡がほとんど立たなかった日は、一度流してからもう一度洗います。
汚れが少ない日にまで続けると、必要なうるおいまで流してしまいます。
洗い上がりに頭皮がつっぱるなら、毎日の習慣から外してください。
泡立ちがよくても、洗い上がりが合わないとき
泡立ちは洗っている最中の感覚で、洗い上がりは乾かしたあとから翌朝まで続く状態です。
見るのは後者です。
洗った直後に頭皮がつっぱる、乾かしたあとにかさつくという場合は、洗浄力が強すぎるのかもしれません。
逆に、夕方に根元がべたついて重く感じる場合は、洗えていない部分が残っています。
どちらも、泡の量からは分かりません。
シャンプーが自分に合うかどうかは、数日では決まりません。
同じ洗い方で2週間続けて、洗った直後だけでなく、翌朝と夕方の頭皮の状態まで見てから決めます。
洗い方の基本は正しいシャンプーの仕方とは?頭皮をすこやかに保つ4つの基本手順にまとめています。
泡立ちが弱い日は、整髪料の量やその日の汗、お湯の温度が変わっただけのことが多く、予洗いと泡立て方を整えれば戻ります。目印にするのは泡の量ではなく、翌朝の頭皮の状態です。
洗い方を見直しても洗い上がりが変わらないときは、シャンプーそのものを選び直す段階です。
製品について確認をしたい場合は、こちらからご確認ください。



